余った証明写真の使い道を探す

はじめに

先日海外に行く機会があり、パスポートの更新をして、さらに国際免許証を取った。
こういうときに余ってどうしようもないものがある。証明写真だ。
履歴書を書いたり何か申請をすることなんて2、3年にあるかないかなので、使い回す機会なんてほとんどない。
捨ててしまっていいのだが、なんとなく自分の顔が映った写真を捨てる気になれず、ついつい残してしまう。自意識過剰なアニミズムの悲劇である。

しかも今回は国際免許証の証明写真がある。これはサイズが50mm×40mmなので、よくあるスピード写真の機械が対応していない。
なのでパスポート用とは別に写真を撮らないといけない。さらに証明写真の余りが増えてしまうのだ。

許せん、許せんぞ国際免許証。資源の無駄使いだぞ国際免許証。あと普通の免許証みたいなカードじゃなくて台紙に印刷だからちょっと見た目がしょぼいぞ国際免許証。


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左が国際免許証用の写真。デカい。

思い起こせば大学1年生のとき、ちょうど入学書類か何かで証明写真が大量に余ってしまい、大学のお祭りで同級生と店を出した際に輪投げの的としてペットボトルに自分の証明写真を貼ったことがあった。

今から考えるとそれで客が来るとはまったく思えないのだが、それほど当時から証明写真の余りに困っていたのだ。

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当時の写真がなかったので再現してみた。ご学友の皆さん覚えているだろうか。

この再現のために新しく証明写真を撮りに行ってしまい、本末転倒になってしまったが考えないことにしよう。


というわけで今回は余ってしまった証明写真の使い道を考えたい。

自分の顔グッズを作る

まずパッと思いついたのは本のしおりを作ることだ。

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必要なものは証明写真と本だけ。

作り方は写真を横長に切って本に挟むだけだ。30秒もあれば完成する。
挟んでみると顔がチラッと見えてインパクトがある。

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普通のしおりと比べると何か視線を感じる。

さらに横にして挟むと視線が3倍になる。

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何見てるんだよーという感じが通常の3倍

すぐ出来てしかも便利なので、ぜひ参考にしてほしい。

さらにグッズを作る

もう少し手の込んだものを作りたい。
というわけで手芸グッズがたくさん売っているユザワヤで買い物をした。

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はじめてのユザワヤ

ユザワヤ、というか手芸店自体に初めて行ったが女性ばかりで気後れした。
でも入ってみると何でも売っていてすごい。あんなものやこんなものが大量に!というのは電子部品とか売っているお店で感じる興奮と同じものを感じる。


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ユザワヤで何を買ったかというと、レジン液とそのフレームだ。レジン液というのは紫外線を当てると固まる液体で、アクセサリーを作るのに使われているそうだ。
そうだ、と伝聞系なのは僕の人生で今までレジンアクセサリーに関わりがあったのが1回だけだからだ(会社の先輩から煮干しの頭をレジンで固めたストラップをもらった)。

買ってきたフレームに形を合わせて証明写真を切り抜き、レジン液を入れて紫外線を照射するマシーンに入れる。
これがやたらかっこよくて、なんだか改造されている気分になる。

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紫外線をピカーとかける

見づらいがこんな感じになった。
初めてだったので気泡が入ってしまって汚い。レジンアクセサリーには気泡は大敵らしく、作り方が書いてあるサイトには「爪楊枝で気泡をつぶす」とあったので気をつけたが、なかなか難しい。

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気泡に気をつけて再度チャレンジしてみる。今度はうまくいった。
スパンコールを入れて飾ってみたら、それなりに良い感じになった。

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レジン、楽しいぞ。


ところがさらに気を良くして作っていたら、ここで恐ろしい事件が起きた。

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スパンコールを大量に入れてピカーと


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クリーチャーが生まれた。


思わず絶句してしまった。
鼻と口の部分が溶けてなくなってしまった。
気泡をつぶすべく爪楊枝でちょいちょい触ってたのがいけないような気もするけど、いかんせん人生3回目のレジントライなので何が悪かったのかわからない。
まだ爪切りの形をしたフレームが残っていたのだが、レジンでそんなものを作るんじゃないというレジン愛好家からの非難なのではないかと思って中断してしまった。

というかこれ以上クリーチャーを生み出してしまうと僕の心が保たない。
作る前は「こんなのを作っても自分大好き人間みたいでちょっとイヤですよね~、では次にいきましょう」と書こうと思っていたが、いざ作ってみてクリーチャーが生まれてしまうと話は別だ。もっと楽しい気持ちになるものを作ろう。

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比べるとクリーチャーの悲惨さがわかる。

楽しくなるものを作る

クリーチャーの悪夢から逃れるため、楽しくなるものを必死に考えた結果、国営放送のなんとかスイッチのなんとか装置を作ることにした。
実際作ってみたら細かい調整の繰り返しになり、調整に夢中になっていたら途中の様子を撮影するのをすっかり忘れてしまっていたので、早速完成図を載せます。

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見た目はしょぼいですがなんとかスイッチです。


真ん中の段ボールの上からビー玉を転がし、ドミノを倒す。
ドミノが倒れるとプラレールが走りだし、スイッチをオンにする。するとベルトコンベアがぐるぐる回るという装置だ。
以前別の工作で作ったベルトコンベアがボツになってしまったので、なんとか活かそうとした結果の案である。

では映像でご覧いただきたい。


証明写真スイッチ - YouTube


無事動いた。

・・・いや、実際はテイク6で成功したのでかなり嬉しかった。撮影しているのに声を上げそうになった。

ベルトコンベアは写真が起き上がってくるところが工場っぽくてすごく良い。盛り上がってきた!という感じがする。僕だけでしょうか。

まとめ

証明写真の余りに対する長年の憤りをぶつけられて個人的にはすごく満足した。
同じ憤りを感じている人たちの証明写真を集めて神経衰弱をやったりしてみたい。

この記事が証明写真の余りに困っている人の役に立てばうれしい。
ただ国際免許証、お前は早くパスポートと同じサイズの証明写真にしなさい。いいですね。