「いっせーのーで!」でやる指遊びを相手してくれる装置を作った&勢いで発表してきました

久しぶりにむだなものを作ることが出来ました。詳しくはDPZの記事を読んでください。portal.nifty.com
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個人的にはこの装置はすごいのですよ。これまで作ってきたものたちの要素で出来ているので。
流れとしては、

■自分のターン
マイクで音量のしきい値を越えたら「いっせーのーで、○!」と言ったと判定

サーボモータで指を動かす


■装置のターン
AquesTalk Pico音声合成してスピーカーで流す

サーボモータで指を動かす

というのを交互にやっています。

で、AquesTalk Picoで声を流すところは昔やった「拡声器でリアル拡散してくれるニュースアプリ ULSAY」で使ったものをそのまま流用してます。stamefusa.hateblo.jp

で、サーボモータも昔作ったなんやかんやのやつをバラして再利用。

今まで作ってきたものたちはむだなものじゃなかった!役立ってる!
まぁその結果出来上がったのはむだなものなんだけど。

発表もしてきた

明治大学FMS学科の宮下先生のところがやっている、「ABPro2015」というイベントで発表してきました。

要は僕が作っているようなむだなものがめちゃくちゃ評価される夢のようなイベントです。最高か。
飛び入りで発表させてもらいましたが、ウケて良かったです。

togetter.com

ドローンでわたあめ作るとか、3Dプリンタでプリン作るとか、「ねこあつめ」ならぬ「いぬ解散」とか、今回も最高なものがたくさんあって最高でした。
ぜひ来年も発表させてもらえたらと思います(今度はちゃんと登録に間に合わせます)。

とりあえずまた置き場所に困るものが生まれました。どうしよう。

江古田で富士山に登った

江古田駅のそばに浅間神社があるんですが、通りがかったらお祭りをやっていて、しかも年に3回しかない富士塚登山が出来る日だった。
慌ててカメラを取りに家に戻って、登りにやってきた。
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普段は静かだけど、お祭り中でも割りと静か。
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ここシャッターが閉まっていて気になっていたんだけど、みこしが収まっていたのか!

屋台を抜けて、本堂の脇に入ると富士塚の入り口だ。
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重要文化財と書いてある。

Wikipedia浅間神社 (練馬区小竹町) - Wikipedia)を見ると、由緒正しいものらしい。
江戸時代に富士山に登る代わりにミニチュア富士山を自分たちの町に作って、お参りしようというもので、デイリーポータルZで大山顕さんが記事にしている(ぐぬぬ
前にちゃんと登山着で登っている人のブログを見て、ずっと登ってみたかったのだ。

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年に3回しか開かれていない。次はお正月。

早速入ってみる。
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もう1合目。なんかかわいいのがいる。

結構登っている人がいる。
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道が狭いので譲りあうのもいい感じ。

岩場とかもあるので意外と山道という感じがする。
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6合目に到着。ここまでの所要時間は1分だ。
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ちゃんと何合目かの目印があるのがいい。
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真ん中が7合目、左が8合目、右が9合目。めちゃくちゃ近い。

このまま道に沿って歩くと、もう山頂だ。
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結構眺めがいい。
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山頂はお参り出来るようになっていた。

富士塚に登るとほんとの富士山に登ったのと同じ効果があるらしいので、これからは「富士山登山歴あり」ということにしたいと思う。

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ものすごい山をナメた格好で来てしまった

ライターを始めました

2本書いて継続になったので書きます。

デイリーポータルZにライターとして記事を書くようになりました。portal.nifty.com
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お誘いが来たときには小躍りした。まさか自分が書くことになるとは。
草野球で遊んでたらいきなりメジャーのマウンドに上げられたような感じ。

とりあえず出来るだけ続けられるように頑張ります。
DPZ同期のうでめりさんが面白い記事たくさん(媒体問わず)書いているので勝手にライバル視してる。chintai.door.ac

あの青樹亜依さんのポスターをいただいた

デイリーポータルZ新人賞で僕と同じ「惜しかった人たち」に選ばれたudemerryさんが、青山一丁目の全員が気になっている人こと青樹亜依さんのポスターを貼ったところ運気急上昇!と書かれていまして。

いいなぁ~とFacebookに書いたところ
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まじか。



というわけでわざわざ持ってきていただいてしまいました。udemerryさんが指だけ映ってる。

受け渡しだけしたらudemerryさんは風のように去って行きました。お忙しい方や・・・。


で、2枚もあって悩んだんですが、こちらをいただきました。


「コンパクトディスク」



早速会社の自席に貼ってみました。ちょっとビビって控えめなところに。



足元からいつでも見てくれている。
というかこのスペース、ジャストサイズすぎてポスターを貼るためのところなんじゃないか。


これで運気を上げてがんばるぞ~。
udemerryさん、お昼休みにわざわざ本当にありがとうございました。




ところで行き場を失った拡声器(私物)が2台、足元にずっと転がっていて困っています。
災害時に便利だと思いますので、どなたか欲しい方いたらご連絡ください。

余った証明写真の使い道を探す

はじめに

先日海外に行く機会があり、パスポートの更新をして、さらに国際免許証を取った。
こういうときに余ってどうしようもないものがある。証明写真だ。
履歴書を書いたり何か申請をすることなんて2、3年にあるかないかなので、使い回す機会なんてほとんどない。
捨ててしまっていいのだが、なんとなく自分の顔が映った写真を捨てる気になれず、ついつい残してしまう。自意識過剰なアニミズムの悲劇である。

しかも今回は国際免許証の証明写真がある。これはサイズが50mm×40mmなので、よくあるスピード写真の機械が対応していない。
なのでパスポート用とは別に写真を撮らないといけない。さらに証明写真の余りが増えてしまうのだ。

許せん、許せんぞ国際免許証。資源の無駄使いだぞ国際免許証。あと普通の免許証みたいなカードじゃなくて台紙に印刷だからちょっと見た目がしょぼいぞ国際免許証。


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左が国際免許証用の写真。デカい。

思い起こせば大学1年生のとき、ちょうど入学書類か何かで証明写真が大量に余ってしまい、大学のお祭りで同級生と店を出した際に輪投げの的としてペットボトルに自分の証明写真を貼ったことがあった。

今から考えるとそれで客が来るとはまったく思えないのだが、それほど当時から証明写真の余りに困っていたのだ。

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当時の写真がなかったので再現してみた。ご学友の皆さん覚えているだろうか。

この再現のために新しく証明写真を撮りに行ってしまい、本末転倒になってしまったが考えないことにしよう。


というわけで今回は余ってしまった証明写真の使い道を考えたい。

自分の顔グッズを作る

まずパッと思いついたのは本のしおりを作ることだ。

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必要なものは証明写真と本だけ。

作り方は写真を横長に切って本に挟むだけだ。30秒もあれば完成する。
挟んでみると顔がチラッと見えてインパクトがある。

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普通のしおりと比べると何か視線を感じる。

さらに横にして挟むと視線が3倍になる。

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何見てるんだよーという感じが通常の3倍

すぐ出来てしかも便利なので、ぜひ参考にしてほしい。

さらにグッズを作る

もう少し手の込んだものを作りたい。
というわけで手芸グッズがたくさん売っているユザワヤで買い物をした。

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はじめてのユザワヤ

ユザワヤ、というか手芸店自体に初めて行ったが女性ばかりで気後れした。
でも入ってみると何でも売っていてすごい。あんなものやこんなものが大量に!というのは電子部品とか売っているお店で感じる興奮と同じものを感じる。


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ユザワヤで何を買ったかというと、レジン液とそのフレームだ。レジン液というのは紫外線を当てると固まる液体で、アクセサリーを作るのに使われているそうだ。
そうだ、と伝聞系なのは僕の人生で今までレジンアクセサリーに関わりがあったのが1回だけだからだ(会社の先輩から煮干しの頭をレジンで固めたストラップをもらった)。

買ってきたフレームに形を合わせて証明写真を切り抜き、レジン液を入れて紫外線を照射するマシーンに入れる。
これがやたらかっこよくて、なんだか改造されている気分になる。

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紫外線をピカーとかける

見づらいがこんな感じになった。
初めてだったので気泡が入ってしまって汚い。レジンアクセサリーには気泡は大敵らしく、作り方が書いてあるサイトには「爪楊枝で気泡をつぶす」とあったので気をつけたが、なかなか難しい。

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気泡に気をつけて再度チャレンジしてみる。今度はうまくいった。
スパンコールを入れて飾ってみたら、それなりに良い感じになった。

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レジン、楽しいぞ。


ところがさらに気を良くして作っていたら、ここで恐ろしい事件が起きた。

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スパンコールを大量に入れてピカーと


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クリーチャーが生まれた。


思わず絶句してしまった。
鼻と口の部分が溶けてなくなってしまった。
気泡をつぶすべく爪楊枝でちょいちょい触ってたのがいけないような気もするけど、いかんせん人生3回目のレジントライなので何が悪かったのかわからない。
まだ爪切りの形をしたフレームが残っていたのだが、レジンでそんなものを作るんじゃないというレジン愛好家からの非難なのではないかと思って中断してしまった。

というかこれ以上クリーチャーを生み出してしまうと僕の心が保たない。
作る前は「こんなのを作っても自分大好き人間みたいでちょっとイヤですよね~、では次にいきましょう」と書こうと思っていたが、いざ作ってみてクリーチャーが生まれてしまうと話は別だ。もっと楽しい気持ちになるものを作ろう。

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比べるとクリーチャーの悲惨さがわかる。

楽しくなるものを作る

クリーチャーの悪夢から逃れるため、楽しくなるものを必死に考えた結果、国営放送のなんとかスイッチのなんとか装置を作ることにした。
実際作ってみたら細かい調整の繰り返しになり、調整に夢中になっていたら途中の様子を撮影するのをすっかり忘れてしまっていたので、早速完成図を載せます。

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見た目はしょぼいですがなんとかスイッチです。


真ん中の段ボールの上からビー玉を転がし、ドミノを倒す。
ドミノが倒れるとプラレールが走りだし、スイッチをオンにする。するとベルトコンベアがぐるぐる回るという装置だ。
以前別の工作で作ったベルトコンベアがボツになってしまったので、なんとか活かそうとした結果の案である。

では映像でご覧いただきたい。


証明写真スイッチ - YouTube


無事動いた。

・・・いや、実際はテイク6で成功したのでかなり嬉しかった。撮影しているのに声を上げそうになった。

ベルトコンベアは写真が起き上がってくるところが工場っぽくてすごく良い。盛り上がってきた!という感じがする。僕だけでしょうか。

まとめ

証明写真の余りに対する長年の憤りをぶつけられて個人的にはすごく満足した。
同じ憤りを感じている人たちの証明写真を集めて神経衰弱をやったりしてみたい。

この記事が証明写真の余りに困っている人の役に立てばうれしい。
ただ国際免許証、お前は早くパスポートと同じサイズの証明写真にしなさい。いいですね。

ヘボコン出場用のロボットを作った

はじめに

デイリーポータルZ主催の技術力の低い人限定ロボコン「ヘボコン」が開催される。
もともと編集部の石川さんが個人で開催しようとしたときに参加を表明したら、ATNDで一番乗りになってしまった。めちゃくちゃ気合入った人みたいだ(実際そうなんだけど)。
大学1年生のときにつくばロボコンという授業で、競技会当日にまったく動かないロボットを持ち込んだだけにロボコンには苦い思い出がある。
今回はそれを払拭するため、勝てるロボットを作りたい。

そうだ、戦略が大事だ。

戦略

ヘボコンのルールは簡単にこうなっている。

・競技はロボット相撲
・100cmx50cmくらいのフィールド(ベニヤ板)を準備
・両端から同時にマシンをスタート
・フィールドから先に出たら負け
・転倒したら負け
・2回戦は4体バトルロイヤル(フィールドは100cm×100cm)

また、技術力が高い機能があると罰せられる「ハイテクノロジーペナルティ」がある。

・遠隔操縦
・自動操縦(各種センサーの情報や時間経過、移動距離等をトリガーとしたコントロール)
・その他、審査員が高度であると認めた機能

この辺りから考えると、「スイッチオンであとはほっとけば勝てるロボット」が必要だ。
考えた結果、ベーゴマのように相手を弾き飛ばすロボットを考えた。
相手はおそらくまっすぐ向かってくるから、それを場外へ吹っ飛ばす。意外性もあって良さそうだ。

作ってみる

まずタミヤのハイスピードギヤボックスを使う。

テクニクラフトシリーズ No.2 ハイスピードギヤーボックス HE 72002

テクニクラフトシリーズ No.2 ハイスピードギヤーボックス HE 72002

これに腕を付ける。土台の板も付ける。
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これを回転させるわけだが、固い部材だと相手のロボットを破壊し尽くしてしまうかもしれない。
そんな危険なロボットを作るわけにはいかないので(本当はスイッチを入れる時に危なすぎるので)、スポンジを先端につけて衝撃を和らげることにした。
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なぜかシンナー臭い100均のスポンジ

こんな感じになった。
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映ってないがスイッチも付けた

実際に回してみよう。


【ヘボコン】動作テスト - YouTube
いい感じだ!
手でも止められるくらいなので個人的にも安心した。これなら相手を破壊することはなさそうだ。

思ったよりうまくいったので、気をよくしてケース(100均のタッパー)に入れて回してみる。

【ヘボコン】動作テスト失敗 - YouTube



吹っ飛んだ。

すごくヘボい映像になった。
ケースの中に重りを入れるのを忘れていた。
これではまずいので、中に重りとしてビー玉を入れる。これで吹っ飛ぶことはなくなって、見た目も良くなった。


基本機能は出来たので、このロボットを特徴づけるようなものをさらに追加したい。
このロボットは回転するのが特徴だ。回転するといえばフィギュアスケート
ということでロボットの上にフィギュアスケート選手のイラストを載せることにした。
ロボットと一緒にフィギュアスケート選手もスピンを見せる。よくわからなくなってきたが華やかさはありそうだ。
というわけでイラストを描いて載せてみた。

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ビールマンスピン」で画像検索して出てきた羽生結弦選手を見て描きました


一気にヘボさが増した気がするが気のせいだ。
「ユズルロボ」と名付けることにしよう。
(本当は「アサダマオロボ」にしようと思ってたけど、さらにひどい見た目になりそうだったのでやめた)

ユズルロボの動作する様子はこちらです。
1.5リットルの空ペットボトルをものともしないパワー。なかなか力強いぞ!

【ヘボコン】ユズルロボ - YouTube


本番まで壊れないように見守りたい。
どんなロボットが相手か楽しみだ。

吹くと鈴カステラを送る装置を作りました

去年に引き続き、国際GIFアニメアワード2014に特別審査員として参加してきました。
今回も謎デバイスを作り、それを使って審査をしてほしいということだったので、「カステラ1番審査は2番」という装置を作りました。

カステラ1番審査は2番とはどういう装置か

吹き出すと鈴カステラを送り出す装置です。

風力発電キットのプロペラをハーモニカスタンドにくっつけています。
吹き出すとプロペラが回転するので、それを検知しています。

それをトリガにして鈴カステラの送り出し機構が動きます。
この機構はガチャガチャが出てくる機構と同じです。

構成としては、
プロペラ→ArduinoXbee --- XbeeArduino→送り出し機構
となっていて、Arduino同士でXbeeモジュールを用いた無線通信を行っているので、審査をする際に動きの負担のないように作ることが出来ました。

なぜ鈴カステラなのか

デイリーポータルZの石川さん、林さんとニフティで打ち合わせをしたときに、「何かお客さんにあげたいよね」という話になり。

いい作品が出たら作った人に評価した分だけあげたいよね

ハムとか厚切りにしてあげると嬉しいですよね

ハム、ちょっと固くて切れないんでカステラだといいかもね

カステラ切っても渡すの大変なので、鈴カステラを転がすのは良さそうだよね

という流れになり、鈴カステラを送ることになりました。

感想

ありがたいことに2回目の出演となり、去年よりは喋れるようになりました。
GIF作品も面白いものが多くて、本当に楽しいイベントでした。

開発期間中に思い切りアメリカ出張が重なってしまい、メンバーのcatto_je1mjiくんにだいぶお任せしてしまいました。ありがとう。
来年も出られることを祈念しております。