花占いの結果を絶対に好きにする装置を作った

「無駄づくり」の藤原麻里菜さんの動画コーナーで出まして、こんなものを作った。

花占いで「嫌い」で終わってしまったときに、中からもう1枚花びらが出てきて「好き」で終われる装置だ。
今まで作ってきたものの中でも割としっかり作ったので、備忘録として残しておきたい。

先ほど貼った動画を見てもらえればわかるが、花びらが下から上がってくるようになっている。
直動機構を一度はちゃんと作ってみたかったので、いい機会になった。

駆動部分にはステッピングモータを使っている。ステッピングモータも一度は使ってみたかったのだ。
秋月で売っているSM-42BYG011を使った。
akizukidenshi.com
また、Arduinoとつないでモータを制御するのに下記のモータドライバキットを使った。これが定番らしい。
このL6470を使ったモータドライバキットは秋月版とストロベリーリナックス版があるらしく、ピン番号が異なっているので注意しないといけない。
説明書をしっかり確認して配線しましょう。
akizukidenshi.com

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Arduinoとの配線はこんな感じ。雑です。

で、本体の機構は送りねじで直動させることにした。
ステッピングモータとΦ3のネジをカップリングでつないで、タミヤのユニバーサルアームで囲ったりタミヤのシャフトでガイドを付けたりしてみた。

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全景はこんな。
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寄ったところ。
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裏側のようす。

機構が思った通り動くと気分がいいですね。
余談だけど、Maker Faireで隣になったタミヤブース(デイリーポータルZブースでヘボコンをやるのでタミヤが毎回隣に来る)の方から、この人毎回ユニバーサルアームめっちゃ使ってるんだよという紹介をしてもらった。工作記事とかで雑に作り始めるから、位置合わせしやすくてめちゃめちゃ使っちゃうんです・・・。

Arduinoのコードはこんな感じになった。
github.com

READMEにも書いているけど、L6470をArduinoで簡単に動かすライブラリを作っている方がいて、それを使わせてもらった。
これすごい便利、みんな使っているのも納得だ。
spinelify.blog.fc2.com

花びらを全部ちぎったら所定の時間だけステッピングモータを回転させて、別に用意したスイッチを押すと元の場所に戻るというコードになっている。
原点に移動する、みたいな処理も1つの関数にまとめてくれているので大変ありがたい。

花びらを全部ちぎったら、と書いたが、どうやってセンシングするかはちょっと悩んだ。原理的には単にスイッチをオンオフするのが読み取れればいいのだけど、花びらをちぎるという動作でスイッチの接点がばらばらに分かれてしまうからだ。
結局本体にアルミテープを巻いた板を6箇所配置して、花びらを輪ゴムで留めるという方式にした。花びらの裏にもアルミテープを巻いていて、ちぎる前は導通している。で、ちぎったら導通しなくなるのでそれを読み取るという作り。ちぎってる感を出せたので良かった。

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花びらを留める前。
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花びらを留めるとこうなる。100均は造花のバリエーションが多くて驚いた。

中の機構が見えないように、大きめの花びらの造花を選んだら収まりが良くなった。
やりたいことは全部出来たので結構満足している。けど、動画でも言われているが動きがすごい遅い。それはそれで面白いけど、送りねじじゃなくてプーリとタイミングベルトでやった方が素早く動かせるからいいなー。次からはそうしよう。


最近デイリーポータルZとかで工作記事を書くときに、工程を細かく説明するのは野暮というかボケを解説しているみたいに感じてしまってあまり細かく書かないようにしている。
このブログは元々僕の技術ネタを書きたいなと思って始めた場でもあるので、細かい話はこっちにちゃんとまとめていきたいな・・・。
ということで、だらだらと書いてみました。