はじめに
デイリーポータルZ主催の技術力の低い人限定ロボコン「ヘボコン」が開催される。
もともと編集部の石川さんが個人で開催しようとしたときに参加を表明したら、ATNDで一番乗りになってしまった。めちゃくちゃ気合入った人みたいだ(実際そうなんだけど)。
大学1年生のときにつくばロボコンという授業で、競技会当日にまったく動かないロボットを持ち込んだだけにロボコンには苦い思い出がある。
今回はそれを払拭するため、勝てるロボットを作りたい。
そうだ、戦略が大事だ。
戦略
ヘボコンのルールは簡単にこうなっている。
・競技はロボット相撲
・100cmx50cmくらいのフィールド(ベニヤ板)を準備
・両端から同時にマシンをスタート
・フィールドから先に出たら負け
・転倒したら負け
・2回戦は4体バトルロイヤル(フィールドは100cm×100cm)
また、技術力が高い機能があると罰せられる「ハイテクノロジーペナルティ」がある。
・遠隔操縦
・自動操縦(各種センサーの情報や時間経過、移動距離等をトリガーとしたコントロール)
・その他、審査員が高度であると認めた機能
この辺りから考えると、「スイッチオンであとはほっとけば勝てるロボット」が必要だ。
考えた結果、ベーゴマのように相手を弾き飛ばすロボットを考えた。
相手はおそらくまっすぐ向かってくるから、それを場外へ吹っ飛ばす。意外性もあって良さそうだ。
作ってみる
まずタミヤのハイスピードギヤボックスを使う。
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これを回転させるわけだが、固い部材だと相手のロボットを破壊し尽くしてしまうかもしれない。
そんな危険なロボットを作るわけにはいかないので(本当はスイッチを入れる時に危なすぎるので)、スポンジを先端につけて衝撃を和らげることにした。
なぜかシンナー臭い100均のスポンジ
こんな感じになった。
映ってないがスイッチも付けた
実際に回してみよう。
【ヘボコン】動作テスト - YouTube
いい感じだ!
手でも止められるくらいなので個人的にも安心した。これなら相手を破壊することはなさそうだ。
思ったよりうまくいったので、気をよくしてケース(100均のタッパー)に入れて回してみる。
【ヘボコン】動作テスト失敗 - YouTube
吹っ飛んだ。
すごくヘボい映像になった。
ケースの中に重りを入れるのを忘れていた。
これではまずいので、中に重りとしてビー玉を入れる。これで吹っ飛ぶことはなくなって、見た目も良くなった。
基本機能は出来たので、このロボットを特徴づけるようなものをさらに追加したい。
このロボットは回転するのが特徴だ。回転するといえばフィギュアスケート。
ということでロボットの上にフィギュアスケート選手のイラストを載せることにした。
ロボットと一緒にフィギュアスケート選手もスピンを見せる。よくわからなくなってきたが華やかさはありそうだ。
というわけでイラストを描いて載せてみた。
「ビールマンスピン」で画像検索して出てきた羽生結弦選手を見て描きました
一気にヘボさが増した気がするが気のせいだ。
「ユズルロボ」と名付けることにしよう。
(本当は「アサダマオロボ」にしようと思ってたけど、さらにひどい見た目になりそうだったのでやめた)
ユズルロボの動作する様子はこちらです。
1.5リットルの空ペットボトルをものともしないパワー。なかなか力強いぞ!
【ヘボコン】ユズルロボ - YouTube
本番まで壊れないように見守りたい。
どんなロボットが相手か楽しみだ。